ホーム > 宗祖池上御入山会

宗祖池上御入山会

日蓮聖人は今から700余年前の弘安5年(1282年)9月18日、池上宗仲公の館(現在の池上 大坊 本行寺)に到着されました。本行寺では毎年この日、池上に到着された往時を偲び、ご入山会の法要を行っております。

法要は、日蓮聖人が池上にご到着された午前11時半より、大本山池上本門寺の貫首様を大導師にお迎えして厳粛に営まれます。また、法要中は池上家のご子孫により「献膳の儀」が執り行われます。

「献膳の儀」とは、お昼時に到着された日蓮聖人を池上宗仲公が「ひきずり豆腐」という料理でもてなしたという故事に基づく儀式で、ご宝前の日蓮聖人に当時のままの「ひきずり豆腐」をお供えします。また、参列された方たちも昼食に「ひきずり豆腐」をお召し上がりいただきます。

法要終了後の午後1時半頃からは高座説教を行います。

夜の7時過ぎからは、万灯練り行列が境内で行われます。本行寺の取り持ち講中「本睦会」をはじめとした18の講中が色とりどりの万灯で境内を練り歩き、にぎやかな太鼓や笛の音を聞かせてくれます。

ひきずり豆腐とは?

日蓮聖人が池上に到着されたのは午の刻(正午ころ)でありました。

療養のため常陸の湯へと向かう途中であった日蓮聖人のお体は衰弱し、食事もままならない状態でした。

そのような日蓮聖人のお体を気遣い池上宗仲公ご夫妻が用意したのが、「ひきずり豆腐」です。

澄まし汁に焼き豆腐を入れ、その上によくすり潰した黒胡麻をのせたもので、胃腸への負担は少なく栄養価の高いものでした。

日蓮聖人への最後のお給仕をした池上宗仲公ご夫妻の遺徳が偲ばれます。

このページの先頭へ